「江古田ユニバース」は地域発の人材・地産が地域の中で生かされるアートイベントを開催することにより、にぎわいのあるが町が作られていくというアート・プロジェクトを目指しています。
ここ3年は集客というよりはこのまちと芸術が関わり続けていけるような仕組み作りをしていくことに力を入れてきた。数の大小や力の強弱の原理以外の部分を求めて、アーティストにとって創作活動のしやすい地域になるように。まちの経済活性化という事のみならず、カルチャー作りというものを特に意識してきた。数あるまちづくり活動団体の中でもアートを媒介としたこのようなプロジェクトは非常に難易度が高く感じ、現在でも私達の活動が成功だったのかどうかわからない。しかし私はひたむきにアートというものの可能性を信じ、懸命に活動を続けてきた。
初年度の挨拶文に『アートは遅効性の薬です。現状を急激に変える力はないけれども、長い時間をかけながら人の生き方をも左右する力があり、鬱、自殺、DV、引きこもりなどの社会問題を解決する一つの方法になり得ると考えます』と書きました。この考え方はこれまで一貫し続けていて、エコユニのコアとして変えてはいけないと思っています。アートは人生の在り方に対してゆっくりと影響を与えていきます。その時間の流れは私達現代人からするとほとんど影響が無いように感じるかもしれません。しかしながら、近年急激な変化をもたらそうとする「劇薬」がかえって世の中に悪影響を及ぼすということも散見されます。私達アーティストは社会を劇的に変えるのではなく、穏やかさと調和の精神をもって変化を起こしていくということを意識すべきなのかもしれません。
江古田ユニバースの8年目のテーマは「EVERYWHERE I GO」。『どこに行っても』という意味。今年のロゴデザインについて。作家は死んでも作品(足跡)を残すという意味を込めて仏足石のデザインを元にしています。また今年のテーマに沿い、人は移動するときに足跡を残すという意味合いも。
人生の中では進学や就職、結婚などで移住をすることが多々あります。私たち芸術家の多くはたとえ「どこに行っても」その環境の変化の中に適応しつつ作品作りをしていかなければなりません。芸術家の創作の本質は彼らの精神・心・魂などその内面に存在します。芸術家が存在すれば彼らのいるその場で何かが作られる。江古田の街に芸術家が滞在し、そこで制作をし、または発表することで町の中で何かが作り出される。その影響は人間の生きる力をプラスにする力が働いている。さあ、さすらいの芸術家たちを迎え入れようではないか。旅は続く。
江古田ユニバース代表 三田村龍伸
地域:西武池袋線 江古田駅周辺地域
◇メイン展示会期
2018年10月28日(日)~11月4日(日) ※自主企画は日程が異なる場合があります
◇展示会場
■主催企画 江古田駅自転車駐車場(主催展示)
■自主企画 ギャラリー古藤 / やきほギャラリー / ギャラリーショップ水・土・木
聖ガブリエル教会 / Buddy / Festa / ネバーランド / パンコントマテ
ぶな / kimisalon / ロクアーチェ / カフェアース / 江古田HUT
(順不同 計15会場)
◇参加アーティスト
■主催企画 (江古田駅自転車駐車場)
yama / 今村克 / 兎団 / 嶋津裕 / 中條みかると湊侑理 / 三田村龍伸
森下聖大
■自主企画(上記以外の会場)
uppull(es)map / 井坂隼 / ギャラリー古藤(阿部風華&いわたみのる&柴崎廣範&ミカミ
まこ&Kyoka Missho) / ギャラリーショップ水土木(吉田信介&クレイワークスタジオ) /
中瀬敦(やきほギャラリー) / 中瀬敦&岩瀬由布子&川延悠太&吉田大和(ぶな) /
街と絵と(藤沢康人、佐藤真那人、武藤智佳子、小崎哲太郎、砂川章恵、山根一葉) /
森裕貴 / 渡邉義郎と百瀬晴海 / 朗読と絵本の塾リヴとTAIKO-LAB所沢 /
※アルファベット、五十音順
※アーティスト主体企画はアーティスト名が先、会場主体の企画は会場名が先の表記としています
計17組(30名以上) 詳細はアーティスト紹介ページをご参照ください
協力 :公益財団法人 練馬区環境まちづくり公社 自転車事業課
公益財団法人 練馬区環境まちづくり公社 みどりのまちづくりセンター
宣伝協力 :練馬桜台情報局、えこだ島
主催 :江古田ユニバース実行委員会
ロゴデザイン:三田村龍伸